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■タイ雑貨を作る山岳民族 |
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雑貨職人は何もバンコク周辺の職人さんたちだけではありません。・・・実はタイ山岳民族の手作り製品
が相当数マーケットに出回っていて、その独創的な製品は多くの人々を魅了しているのです・・・(^^)
そう・・・山岳地帯は織物を始め最近ではさまざまなアイテムを手がける職人の宝庫なんです・・・(^^)
山岳民族と言っても俗に言う首長族だけではありません、それぞれ特徴を持つ多種多様な民族が自分
たちの規律や文化のもとに暮らしているんです。そこで、その民族のご紹介をさせていただきますので、
なんとなくでも結構ですから、その違いと申しますか特徴を理解してもらえるとウレシイです・・・(^^ヾ
■ パドゥン族
日本では首長族として有名ですよね?・・・この『パドゥン』 という部族名もタイ語で『長い首』
を意味して
います。・・・で、この首輪なんですけどね、今でこそ観光客のためにと言うかビジネスのためにと言うか、
女性みんながつけるようになりましたけど本来はみんながみんな着けてるワケではなくて満月の夜に生ま
れた子供だけに許された特権なんだそうですよ。しかも勝手につけるのではなくて村の呪術師の厳粛な
儀式のもとに行なうんです。それで最初は1つだけ、歳を重ねるごとに毎年1つづつ増えていくそうなんで
す。10歳で10個、20歳で20個・・・って感じで。ですから首輪の数を数えたらその子の歳がわかるってこ
とですよねぇ〜。・・・我々も足に1個づつ着けていったら長くなるんでしょうか・・・スイマセン(^^ヾ
■ モン族
この『モン』 という民族名は『自由』 という意味があるそうです。独立心が強く伝統的な文化を持つモン族
ですが、さらに白モン族と青モン族にわかれていてそれぞれに異なる文化や思想が存在しています。
別名メオ族とも言われており、その卓越した民族衣装などの機織り技術には定評があります。
そもそもが中国に起源があるとも言われており、現在も同系民族が中国に多数住みついてしているよう
です。1度モン族の人とバンコクで接する機会があったのですが、モン族の素晴らしさを一生懸命アピー
ルしていました・・・と言ってもタイ語だったのでわたしには何を喋っているのかさっぱりわかりませんでした
が、タイにモン族が10万人以上いるということだけはお互いのカタコト英語で通じました・・・(^^ヾ
■ カレン族
男性はほぼ全員イレズミを入れているのが特徴で、数ある民族の中で象を調教しているのはこのカレン族
だけなんです。チェンマイの西部からミャンマーの国境あたりが居住地帯で、その数は数十万人と言われ
ています・・・結構大所帯なんですね(^^ヾ ただ人口分布は圧倒的にミャンマーにかたよっていて、大体
タイ全土で30〜40万人でミャンマーは300万人を超えるようです。・・・それでもタイの民族の中ではかな
り大きな種族かと思います。・・・象の調教もわれわれの想像以上に難しいらしくて男性であれば誰でも
調教師になれるというわけではないみたいです・・・(^^;) ちなみに独身女性は白い民族衣装を着用し、
既婚女性は黒か青の民族衣装を着用しています・・・衣装の色で判別できるってことですね・・・(^^ヾ
■ リス族
このリス族は別名リソー族とも呼ばれていて、中国が起源と言われています。生まれてきた男の子の名前
は特に定められておりませんが、女の子の名前は長女がアミマ、次女がアレマと決まっているのが他の
山岳民族と異なるところと言えるでしょう・・・(^^) 畑を耕し、豚や鳥を飼って生活を営んできましたが、
最近ではやはり民芸品に力を注いでおります。人口は1万2千人とさほど多くはありませんが銀の装飾を
見事に着こなした女性はタイのみならず、観光客の間でも知られています。・・・だいたい標高1000m
以上の山岳に数十戸の部落をつくり、そこで生活を送っています。家屋は他の民族とは違い土間式か
高床式のどちらかになりますが、その部落によって差異があるみたいです・・・とにかくオシャレですね。
■ アカ族
人口は1万3千人くらいですから前述のリス族とおおよそ同じ規模の山岳民族です。・・・父親の名前の
末尾を子供・・・そして孫へと代々受け継がれていくのが特徴ですね。日本でも親の名前の一部とって
子供につける場合があるじゃないですか?・・・それを子々孫々へ続けるような感じですよねぇ〜 (^^)
あとオモシロイのは悪霊から守るために女性は頭に銀でできた装飾をかぶり、しかも24時間かぶりっぱ
なし・・・すなわち寝るときも外さないそうですよ・・・頭を洗うときはどうするんでしょうね? どなたかおわか
りになる方はぜひぜひ教えてください・・・m(_ _)m 何年か前に一度アカ族の作った織物を買ったことがあ
りますが、ビックリしたのは刺繍がとてもキレイなんですよ…いろんな色がほどこされていて芸術でした!
■ ラフ族
人口は約2万人前後といったところでしょうか・・・標高1000m前後の山岳に居住していて畑を耕したり
豚や鳥を飼育して生活を営んでおります。・・・『ラフ』 というのは『虎ハンター』
を意味しているのですが、
何を隠そう数ある山岳民族の中で最も温厚部族としてあまりにも有名です!・・・民族名と実性格にずいぶ
んギャップがありますよねぇ〜(^^ヾ たしかに言われてみるとイイ人っぽい方々が多かったような気がしま
すよ・・・単純ですか?(^^;) それから山岳民族の中で1番最初にタイに移住してきた民族としても知ら
れていますね。近隣のミャンマーやカオスといった国にもたくさんの同民族が暮らしていますから多分
そこから袂を分けて移り住んだのでしょうね・・・なんだか歴史とロマンが感じられます・・・ハイ(^^ヾ
■ ヤオ族
人口は約2万人で、起源は中国です。・・・ここの山岳民族は未だに漢文化の名残があるようで、自分の
名前やいろいろの物を漢字で書く人もいるみたいです。・・・と言うかいました!(自分で確認済みです)
かなり前は結構住みかを転々と変えてジプシー・・・とまではいかないと思うのですが数年〜数十年の
スパンでいろんなところに移り住んでたようです。・・・今はチェンマイやナーンあたりに落ち着いて現在に
至るという感じですかねぇ〜。わたしが知り合ったヤオ族の方は『祖先はベトナムでそこから転々として
俺の生まれた時にはもうココに落ち着いていたよ』・・・なぁ〜んてこと言ってましたしねぇ〜・・・(^^)
■ その他の族
細かく分けると数十はあると言われている山岳民族ですが、わたしの知り得る限りではティン族という民族
とクォミンタン族と言われる民族がいるようです。ティン族はラオスやタイをしょっちゅう移動する移民で、
現在も両国に分布しています。出稼ぎをしたり、特製の塩漬けや民芸品で生計を立てています・・・ただこ
の塩漬けは日本人にはなかなか食べられないようで友人が挑戦しギブアップしたと言ってました(^^;)
あとクォミンタン族とは元々は国民党と言う中国の軍人さんで戦争の末に流れ着いたのが始まりです。
その昔はタイ軍との戦がありましたが、現在では平穏無事にノンビリと暮らしているようです。・・・(^^)
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